Festo最高裁へ上告か?

 

Festo代理人はKenneth Starr元検察官から

連邦控訴裁判所元judge Robert Bork弁護士に変更。

最高裁は200149日までCertiorari提出の期限延長認めた。

 

By Tatsuo YABE

April 04, 2001

Information Source:

米国特許弁護士 Randolph A. Smith

(Smith Patent Office所長)

Festo社は去る20001129日のCAFC大法廷の判決(Festo社所有特許の減縮補正されたクレーム構成要素には経過書類禁反言が成立し、均等論の適用の余地 “complete bar”はないとし、SMC社非侵害)を不服とし、最高裁への上告を準備しております。 Festo社はKenneth W. Starr弁護士(かの有名なクリントン不倫疑惑時の検察官)を代理人として最高裁への上告を試みており、20010329日まで最高裁への移送命令の請求期限延長を請求しておりました。

 

しかし、Starr弁護士の所属するワシントンDCKirkland & Ellis法律事務所は、去る2001025日のLitton v. Honeywell CAFC判決 (CAFC 00-1241: Litton Systems, Inc., v. Honeywell Inc., decided on Feb. 05, 2001)におけるHoneywell社の事案を多数代理しているということで、Festo社の代理をするということは、Honeywell社との利害衝突が発生するということで、Honeywell社の要請によりStarr弁護士はFesto社の上告の代理人を降りることになりました。

 

従って、上記03月29日までの期限延長にさらに30日を追加するべく03月16日にStarr弁護士によって期限延長の申請がされました。

 

Litton判決概要 Festo判決を考慮し、Litton社の補正されたクレーム構成要素に均等論を適用することはできないと判断し、Honeywell社の製品は、Litton特許クレームの「Kaufman型イオンビーム源」の構成要素が欠けているのでLitton特許非侵害とした。

 

そこで、Starr弁護士の後任として、Robert Bork弁護士が最高裁への上告を代理することに急遽変更になりました。 Robert Bork弁護士のキャリアは下記URLに紹介されておりますが、1962年から1981年にかけてYale大学の教授を勤め、1982年から1988年にかけてはDC地区の連邦控訴裁判所の裁判官を務めるなどのキャリアの持ち主のようです。

 

http://www.aei.org/scholars/bork.htm

 

最高裁は、Starr弁護士のCertiorari(最高裁への移送命令請求)の提出期限を430日まで延長する請求に対して49日までの期限延長を認可しました

 

 

 

上記情報は、米国ワシントンDCSmith特許法律事務所所長のSmith特許弁護士から入手しました。 尚、Smith弁護士の連絡先は以下のとおりです。

 

Randolph A. Smith(米国特許弁護士)スミス特許事務所所長

Smith Patent Office

1901 Pennsylvania Ave., N.W. Suite 200 Washington, DC 20006-3433

Phone: (202) 530-5900

Fax: (202) 530-5902

email: smith@smithpatentoffice.com

 

 

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