Kirtsaeng v. John Wiley & Sons

合衆国最高裁判決 

March 19, 2013

合衆国最高裁、「著作権の国際消尽」認めた。

Summarized by Tatsuo YABE

May 30, 2013

 

Thaiからの留学生(University of California: graduate student)、Kirtsaengは米国での学費、生活費工面のためにThaiで安価に製造・販売されているテキスト(出版社であるJohn Wiley社が権限を与えたThai国における製造・販売)を米国でより高額にて販売し利益を得ていた。 下級審(地裁と第2地区連邦控訴裁判所共に)においてはKirtsaengの行為を著作権侵害と判示したが、2013319日最高裁において6:3で「著作権の国際消尽」を認めた。即ち、一度外国において正規に販売される(販売行為が諸外国であってもという意味)と著作権は消尽するという”first sale doctrine”を支持した。 これによって、本の購入者が古本屋にその本を販売する行為、あるいは、古本屋が他のユーザーに再販する行為は著作権の侵害を構成しないということが確定した。

 

John G. Roberts, Jr.

Antonin Scalia

Anthony M. Kennedy

Clarence Thomas

Ruth Bader Ginsburg

Stephen G. Breyer

Samuel A. Alito, Jr.

Sonia Sotomayor

Elena Kagan

Roberts

Scalia

Kennedy

Thomas

Ginsburg

Breyer

Alito

Sotomayor

Kagan

消尽

 

 

消尽

 

消尽

消尽

消尽

消尽

 

NOTE20101213日の最高裁判決(Costco Wholesale Corp. v. Omega S.A.)でKagen裁判官が忌避したためOmega時計を輸入業者より購入し、Omegaの指示する販売価格以下で販売する量販店Costcoの行為が著作権の侵害となるか否かという判断に対して4:4のデッドロック状態になっていた。

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