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USPTO (Automated Search Pilot Program) USPTOはAI活用による引例サーチを試験的に実施すると発表。 |
本件はUSPTOによる新規パイロット・プログラムに関する。2025年10月8日、USPTOはAI活用による引例サーチを試験的に実施すると発表。
「1」目的
出願審査の前にAI調査ツールを活用し引例をサーチし出願人に情報提供し出願人に予備補正の機会を与え実体審査を効率化する(効率化できるかどうかを検討する)。
「2」対象となる特許出願新規米国特許出願のみ(PCTからの国内移行、継続出願、分割出願、CIP出願、意匠、再発行出願には適用なし)
「3」パイロット・プログラム申請要件:
通常の電子出願(明細書、クレーム、図面、アブストラクト、ADS、出願費用2000ドル)に加えて以下が必要:
PTO/SB/470フォームに記入
[規則1.182];
PTO費用(Large Entity 450ドル;Small Entity 180ドル);[規則1.17(f)]
申請が認められると出願人にその旨通知され、後にASRN(Automated Search Results Notice)が発行される。
「4」ASRN (Automated Search Results Notice):
CPC(Cooperative
Patent Classification)システム、明細書、クレーム、アブストラクトを参照し、文脈に応じてUSPTOのデータベースよりAIサーチが実行される。関連度合いの順に最大10件の引例をリストアップする。
「5」ASRN受領後
出願人は①クレームを予備補正(自発補正)、②出願を意図的に放棄(調査費用、クレーム超過費用など返納)、③審査開始の遅延を申請するという選択肢で対応可能。「ただし、②の場合に審査費用の返納とは記載されていない」
「6」パイロット・プログラム受付開始
2025年10月20日~2026年4月20日(但し、目標件数を遥かに超えた場合には早期に終結するかもしれない)
「7」目標件数
技術センター(Technical Center)毎に最低200件、合計で最低1600件
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